石の丁場へ出張
おはようございます。曇り空で涼しいですね。さて、昨日は福島県へ出張しました。丁場の現況確認、それは、今回分けて頂く原石がどのような層の所から取れているかを見るためです。極めて重要な仕事だと思います。1ヶの原石ブロックを見ても色合い、石の目の良い、悪いがわからないからです。丁場からの話しではとてもいい原石が出ているとの事だったので期待して行ってきました。
この原石は真ん中に流れがあり、あまりいい原石ではないですが、使い方によっては面白いと思います。たとえば、シマを活かしてテーブルトップとか。しかし、でかすぎる。
噴霧器を使って表面を濡らし石の表情や目を確認します。
黒玉との境目です。この石山の石は黒玉が付き物です。これを除けながら加工するので、分損も多いです、墨打ちが大変です。
ちょっと昔はセリ矢で割っていましたが、今ではワイヤー層で切ります。なので分損無くきれいに切れます。
この原石は天場の中心位に1寸位の段差がわかると思いますが、ここにキズが隠れている事が多いです。地表や海の中だと断層と言われるような所です。なのでこの原石は敬遠します。
ここにも真ん中あたりにキズが見当たります。このような事があるので取った石が全部使える事はありません。
大きな石山です。人が小さく見えますよね。
今回、私が分けて頂く石の層の所です。とてもいい目の所でした。
上まで10mはあるかと思います。すごい。
この目の所があと4年位続くとのことです。いい層が長く続きそうであり難いです。
今度は上に回ってきました。
上からの景色です。
丁場の全景です。しかしまぁ~よくこれだけほじくりましたよね。
山を降りて工場で今回頂く原石をチェックします。先程の層から取れた原石です。これを指定の大きさに割ってもらいうちの工場に運んでもらいます。青みがあってとてもきれいな原石が入りました。また、丁場の方々昨日はありがとうございました。また、同業者の皆さんこの様な壮大な石山に行って将来の展望を考えてください。中国産の全部仕上がった中国加工品を買ってくるよりとても夢があります。私の会社もすべて国産材とは行かず、中国材も使いますが、極力日本の石を進めています。昔のように工場で加工して現場へ収める。とても愛着が湧き、愛おしくおもえています。そうすると仕事が楽しくなってきますよ。
ブログ|2017年05月24日